昭和電工(4004)の配当金診断。連続赤字予想、利回りも物足りない
勝手に配当金診断!
今回は石化・アルミ大手の昭和電工(4004)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
昭和電工の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての昭和電工株:★☆☆☆☆
年間配当利回りは物足りないです。連続赤字見通しですが配当を据え置き予定で怖さもあります。業績予想や利回りを考えると、現状での配当狙いは難しそうです。
では、詳しく見ていきましょう!
昭和電工(4004)とは
昭和電工は日本の化学工業会社です。総合化学大手の一角ですが、電子・情報材料などの高収益事業に注力する事業再構築を行い「脱総合化」を図り「個性派化学」を目指しています。
昭和電工の株価と財務の情報を確認していきます
まずは昭和電工の株価・財務の状況の確認ですね
昭和電工の株価指標は割安?割高?微妙・・・
株価:3,165円
PBR:1.14倍
時価総額:4,738億円
注:2021年3月17日のデータ
昭和電工の財務状況は問題ないか確認
自己資本比率:18.4%
ROE:-16.9%
ROA:-2.7%
PBRは割高ではないですが、判断はちょっと難しいですね。自己資本比率は低いですね。
昭和電工の配当金について確認
昭和電工過去10年間の配当金推移を確認
昭和電工過去10年分の配当金の推移をグラフで確認していきます。

2020年12月期は業績悪化で大きく減配していますね。過去には無配となったり大きく増えたりここ数年は結構不安定ですね。2021年12月期は据え置き予定ですが、どうなるでしょうか・・・。
昭和電工の配当利回りと配当性向を確認してみた
昭和電工の年間配当金は65円、株価は3,165円なので、予想年間配当利回りは約2.1%です。
利回りは物足りなさがありますね。また、2021年12月期の純利益は2020年12月期に続き赤字予想です。
昭和電工の配当方針について
昭和電工の配当方針は「各事業年度の収益状況及び今後の事業展開に備えるための内部留保を勘案し決定」としています。
配当方針と配当推移を考えると、安定配当というよりは業績に応じた配当の印象ですね。連続赤字予想ですが、配当は維持する予定です。
昭和電工の配当権利日と支払い時期
昭和電工は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。12月末が決算ですね
中間配当の権利日:6月末
中間配当の支払日:9月頃
期末配当の権利日:12月末
期末配当の支払日:3月頃
昭和電工の利益と株価チャートの動きを確認していきます
営業利益と当期純利益の推移
昭和電工過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

2018年12月期はかなり利益が上昇していますね。しかし、2019年12月期に減少、2020年12月期は赤字、2021年12月期も純利益は赤字見通しですね。利益が増えたときに一気に増配しましたが、その後は利益が減って減配していますね。
昭和電工の株価チャートの動きを確認していきます
昭和電工10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 昭和電工株価チャートより
株価は業績が大きく伸びたので上昇。悪くなったので下落という感じですね。現在の株価は、連続赤字予想というのを考えると結構高く感じますね。利回りを考えても2,000円以下で保有したいところですね。もちろん、2018年のように業績が良くなれば大きく配当が増える可能性もありますが、リスクはありますよね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします