JR九州(9142)の配当金診断。高めの利回りだが赤字予想で今後は厳しくなるかも
勝手に配当金診断!
今回は九州全域の鉄道会社のJR九州(9142)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
JR九州の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのJR九州株:★★☆☆☆
年間配当利回りは高めですが、赤字予想です。方針に従い配当は維持予定ですが、今後どうなるのか減配する可能性も想定され不安はあります。
では詳しく見ていきましょう!
JR九州(9142)とは
JR九州は九州地方を中心として旅客鉄道等を運営する日本の鉄道事業者です。旅行業や小売業、不動産業なども行っており、非鉄道部門の売上が半分を越えています。
JR九州の株価と財務の情報を確認していきます
まずはJR九州の株価指標と財務状況を確認していきます。
JR九州の株価指標の確認
株価:2,659円
PBR:1.06倍
時価総額:4,183億円
注:2021年3月30日のデータ
JR九州の財務状況の確認
自己資本比率:43.2%
ROE:8.0%
ROA:3.5%
PBRはやや割安感がありますね。自己資本比率は大きくは問題ないですね。
JR九州の配当金について確認
JR九州の過去10年間の配当金推移を確認
JR九州の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

配当は安定していますね。2017年3月期は期中に上場したので期末配当のみです。減っていないのはもちろん良いですが、まだ期間が短いのでここからの動きが重要ですね。
JR九州の配当利回りと配当性向を確認してみた
JR九州の年間配当金は93円、株価は2,659円なので予想年間配当利回りは約3.5%です。
配当利回りは高めですが、2021年3月期は赤字予想なので心配ですね。
JR九州の配当方針について
JR九州の配当方針は「2021年度までの間は、1株当たり配当金93.0円を下限として、連結配当性向35%を目安に配当」としています。
方針に基づいて下限の93円予定ですが、2020年3月期の配当性向は方針より高く、2021年3月期は赤字予想なので、今後の配当はどうなるか、心配ですね。
参照:株主還元|JR九州
JR九州の配当権利日と支払い時期
JR九州は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
JR九州の利益と株価チャートの動きを確認していきます
営業利益と当期純利益の推移
過去10年分のJR九州の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

新型コロナウイルスの影響が大きく2020年3月期の利益は減少、2021年3月期は赤字予想ですね。結構厳しい感じです。
株価チャートの動きを確認していきます
JR九州の10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 JR九州株価チャートより
株価はかなり下落したところから上昇していますが、まだ安いラインですね。配当利回りを考えても買えそうですね。とはいえ、赤字予想でまだまだ厳しそうなので、2022年3月期以降の配当がどうなるのか見えない部分もあるので、かなり慎重に行きたいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします