杏林製薬(4569)の配当金診断。高め利回りだが配当推移・配当性向が気になる

勝手に配当金診断!

今回はぜんそく薬が主力の杏林製薬(4569)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。

杏林製薬の配当金狙い総合判定結果

配当狙いとしての杏林製薬株:★★☆☆☆

年間配当利回りは高めですが、配当推移・配当性向が気になります。株価は安めですが、安定配当狙いとしてはかなり慎重に判断していきたいです。

では詳しく見ていきましょう!

杏林製薬の株価と財務の情報を確認

まずは杏林製薬の株価指標と財務状況を確認していきます。

杏林製薬の株価指標の確認

株価:1,522円

PER:17.5倍

PBR:0.67倍

時価総額:983億円

注:2024年9月24日のデータ

杏林製薬の配当利回りと配当性向を確認

杏林製薬の年間配当金は52円予定、株価は1,522円なので予想年間配当利回りは約3.4%です。

予想配当性向は約60%です。配当利回りは高めですが予想配当性向は高いですね。

杏林製薬の財務状況の確認

自己資本比率:72.3%

ROE:4.1%

ROA:3.0%

PBRに割安感がありますがPERはやや割高ですね。自己資本比率は高くて問題ないですね。

杏林製薬(4569)とは

杏林製薬は中堅の医薬品メーカーです。主力製品はぜんそく薬です。

参照:杏林製薬|Wikipedia

杏林製薬の配当金について確認

杏林製薬の過去10年間の配当金推移を確認

杏林製薬の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

安定配当でしたが、2022年3月期に減配してその後は据え置きですね。減配して回復していないのは配当狙いとしては中々難しいですね。

杏林製薬の配当方針について

杏林製薬の配当方針は「DOE(株主資本配当率)を勘案して、安定した配当を継続」としています。

DOEを勘案していますが、2022年3月期はDOEの水準を引き下げたことで減配ですね。配当性向が高い推移なのも気になりますね。

参照:株主還元・配当|杏林製薬

杏林製薬の配当権利日と支払い時期はいつ?

杏林製薬は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。

中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃

期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃

杏林製薬の利益と株価チャートの動きを確認

営業利益と当期純利益の推移

過去10年分の杏林製薬の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

2017年3月期に利益が減ってそこから厳しい感じですね。2025年3月期もなかなか厳しい感じの予想ですね。

株価チャートの動きを確認

杏林製薬の10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 杏林製薬株価チャートより

株価1,500円あたりは安い位置ですね。過去の株価を見ると、2,000円以下は結構買い場に見えますね。とはいえ、利益推移や配当性向が気になるので、慎重にいきたいですね。

注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします