ダイセル(4202)の配当金診断。高めの利回りだが株価も高めの位置
勝手に配当金診断!
今回はセルロースが主力の化学大手のダイセル(4202)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
ダイセルの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのダイセル株:★★★☆☆
年間配当利回りは高め、配当性向も問題ないです。利益が回復しているのは良いですが、株価が高めの位置なので慎重に狙いたいです。
では、詳しく見ていきましょう!
ダイセルの株価と財務の情報を確認
まずはダイセルの株価と財務状況の確認ですね
ダイセルの株価指標は業種的にも割安
株価:1,515.5円
PER:7.2倍
PBR:1.16倍
時価総額:4,197億円
注:2024年6月14日のデータ
ダイセルの配当利回りと配当性向を確認
ダイセルの年間配当金は55円予定、株価は1,515.5円なので予想年間配当利回りは約3.6%です。
予想配当性向は約26%です。配当利回りは高く、予想配当性向も問題ないですね。
ダイセルの財務状況を見てみる
自己資本比率:42.8%
ROE:15.6%
ROA:6.7%
割安感がありますが、業種的に割安な銘柄が多いですね。財務状況は問題なさそうですね。
ダイセル(4202)とは
ダイセルは日本の大手化学品メーカーです。タバコ用フィルターは日本で唯一の製造メーカーであり、世界シェアも第2位です。
ダイセルの配当金について確認
ダイセル過去10年間の配当金推移を確認
ダイセル過去10年分の配当金の推移をグラフで確認していきます。
2020年3月期は100周年記念配当が2円なので、それを考えると据え置き気味に推移していましたが、2024年3月期は大きく増配していますね。2025年3月期も増配予定で良さそうな感じです。
ダイセルの配当方針はどうなっている?
ダイセルの配当方針は「DOE(株主資本配当率)4%以上を目標、株主還元性向40%以上を目標」としています。
2025年3月期は予想通りの利益なら更に増配の期待も持てそうです。DOEも目標としているので安定にも期待できそうですね。
参照:株主還元・配当|ダイセル
ダイセルの配当権利日と支払い時期はいつ?
ダイセルは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算ですね。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
ダイセルの利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
ダイセル過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。
2020年3月期に大きく利益が減っていますね。2021年3月期以降は回復、2024年3月期の利益も良く、2025年3月期も良さそうなので、しっかり確認したいですね。
ダイセルの株価チャートの動きを確認
ダイセル10年間の株価チャートの動きです。
株価1,500円あたりはここ何年かと比較すると高い位置ですね。高めの利回りで、今後も配当が維持できれば長期の配当狙いとしておいしくなる可能性もありますが、株価が下落する可能性も視野に入れて慎重に判断したいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします