三菱重工業(7011)の配当金診断。利益回復予想で配当も回復予定、適正な配当性向
勝手に配当金診断!
今回は総合重機最大手の三菱重工業(7011)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
三菱重工業の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての三菱重工業株:★★★☆☆
年間配当利回りは合格ラインで、予想配当性向も適正水準まで戻っています。直近で減配しているのは慎重に行きたいところですが、株価は過去と比較すると安めです。
では詳しく見ていきましょう!
三菱重工業(7011)とは
三菱重工業は三菱重工と呼ばれ、三菱グループ御三家の一角です。日本最大の機械メーカーです。
三菱重工業の株価と財務の情報を確認
まずは三菱重工業の株価指標と財務状況を確認していきます。
三菱重工業の株価指標確認、割安感がありますね
株価:3,162円
PER:11.8倍
PBR:0.78倍
時価総額:1兆667億円
注:2021年8月2日のデータ
三菱重工業の財務状況の確認
自己資本比率:28.4%
ROE:3.0%
ROA:0.8%
PER、PBRともに割安ですね。自己資本比率が低めなのは気になりますね。
三菱重工業の配当金について確認
三菱重工業の過去10年間の配当金推移を確認
三菱重工業の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

順調に増えていた配当ですが、2021年3月期は大きく減配ですね。業績悪化で減配当は仕方ないですが、配当狙いとしては大きく減配すると保有しにくいですね。2022年3月期は回復予定ですが、完全回復とはいかないようですね。
三菱重工業の配当利回りと配当性向を確認
三菱重工業の年間配当金は90円予定、株価は3,162円なので予想年間配当利回りは約2.9%です。
予想配当性向は約34%です。配当利回りは合格ラインですね、予想配当性向も問題ないですね。
三菱重工業の配当方針について
三菱重工業の配当方針は「連結配当性向30パーセントを目処に株主還元」としています。
以前は赤字でも配当をキープしましたが、2021年3月期は大きく減配。2022年3月期は利益回復予想で配当も回復予想なので、今後さらに利益が戻れば更に配当も戻りそうですね。
参照:三菱重工|株主還元・配当
三菱重工業の配当権利日と支払い時期はいつ?
三菱重工業は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
三菱重工業の利益と株価チャートの動きを確認
経常利益と当期純利益の推移
過去10年分の三菱重工業の経常利益と純利益のグラフを確認していきます。

2018年3月期は最終赤字、2021年3月期も結構厳しい感じですね。グラフにしてみるとかなり不安定な動きに見えますね。利益が戻れば配当も戻る可能性は高いので、これからという感じですね。
株価チャートの動きを確認
三菱重工業の10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 三菱重工業株価チャートより
調子の良い時は8,000円近くなので、株価はかなり下落した位置ですね。新型コロナウイルス・減配当が影響していそうですね。3,000円辺りはリーマンショックの頃と同じくらいの水準なので安い感じはします。ここから更に利益が復活して配当が更に戻ればおいしくなりそうですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします