日本特殊陶業(5334)の配当金診断。高利回りだが業績連動方針で見えにくさもある

勝手に配当金診断!

今回は点火プラグ・センサーで世界最大手の日本特殊陶業(5334)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。

日本特殊陶業の配当金狙い総合判定結果

配当狙いとしての日本特殊陶業株:★★★☆☆

年間配当利回りは高いですが、配当方針で業績連動としているのでやや配当の見えにくさが強めです。利益がある程度安定するならおいしくなる可能性もありそうですが、長期の安定配当狙いとしては慎重に判断していきたいです。

では詳しく見ていきましょう!

日本特殊陶業の株価と財務の情報を確認

まずは日本特殊陶業の株価指標と財務状況を確認していきます。

日本特殊陶業の株価指標の確認

株価:3,444円

PER:8.6倍

PBR:1.13倍

時価総額:7,032億円

注:2023年11月14日のデータ

日本特殊陶業の配当利回りと配当性向を確認

日本特殊陶業の年間配当金は160円予定、株価は3,444円なので予想年間配当利回りは約4.7%です。

予想配当性向は約40%です。配当利回りは高いですね、予想配当性向は大きくは問題ないですね。

日本特殊陶業の財務状況の確認

自己資本比率:64.6%

ROE:10.8%

ROA:7.0%

割安感があり、自己資本比率も問題ないですね。

日本特殊陶業(5334)とは

日本特殊陶業はスパークプラグ、セラミック製品を製造するメーカーです。主力のスパークプラグは世界のほぼ全ての自動車メーカーに採用されています。

参照:日本特殊陶業|Wikipedia

日本特殊陶業の配当金について確認

日本特殊陶業の過去10年間の配当金推移を確認

日本特殊陶業の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

2022年3月期、2023年3月期は大きく増配していますね。しかし、2021年3月期は減配、2024年3月期も減配予定なので、安定配当狙いとしては狙いにくさがありますね。

日本特殊陶業の配当方針について

日本特殊陶業の配当方針は「配当は業績連動へ変更し、連結での年間配当性向40%を還元」としています。

以前は「安定配当+配当性向30%以上」でしたが、業績連動へ変更と明記していますね。利益が増えれば増配する可能性が高いですが、利益が減少した時は減る可能性も高そうですね。

参照:株主還元について|日本特殊陶業

日本特殊陶業の配当権利日と支払い時期はいつ?

日本特殊陶業は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。

中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃

期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃

日本特殊陶業の利益と株価チャートの動きを確認

営業利益と当期純利益の推移

日本特殊陶業の過去10年分の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

利益はばらつきがありますね。2022年3月期は結構伸びて増配したという感じですね。今後も利益次第で配当に期待が持てそうですが、利益が減った時は心配ですね。

株価チャートの動きを確認

日本特殊陶業の10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 日本特殊陶業株価チャートより

株価3,400円あたりは高い位置ですね。配当利回り的には美味しいですが、業績連動の配当方針なので今後の配当がどうなるのかやや見えにくい部分はありますね。もちろん、利益がある程度安定するようなら十分狙えそうですね。

注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします