科研製薬(4521)の配当金診断。利益減少も配当据え置きで高利回り
勝手に配当金診断!
今回は製薬中堅で関節機能改善剤が主力の科研製薬(4521)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
科研製薬の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての科研製薬株:★★★☆☆
年間配当利回りは高いですが、配当性向もやや高めです。ここ最近の配当が増えていない点や、利益が減少気味で推移している点は心配ですが、株価は過去と比較すると安めでお得になりそうな感じもあります。
では詳しく見ていきましょう!
科研製薬(4521)とは
科研製薬株式会社とは日本の製薬会社です。関節機能改善剤や動脈硬化症治療薬が等が主力です。
科研製薬の株価と財務の情報を確認
まずは科研製薬の株価指標と財務状況を確認していきます。
科研製薬の株価指標の確認、割安ですね
株価:3,680円
PER:11.6倍
PBR:1.01倍
時価総額:1,691億円
注:2022年6月3日のデータ
科研製薬の財務状況の確認
自己資本比率:83.4%
ROE:6.9%
ROA:5.8%
指標は割安感がありますね。自己資本比率は高く問題ないですね。
科研製薬の配当金について確認
科研製薬の過去10年間の配当金推移を確認
科研製薬の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

安定配当ですね。しばらく据え置いてますが減っていないのは良いですね。とはいえ、ベストは増えることなので、どこかで増えて欲しい感じもありますね。
科研製薬の配当利回りと配当性向を確認
科研製薬の年間配当金は150円予定、株価は3,680円なので予想年間配当利回りは約4.1%です。
予想配当性向は約47%です。配当利回りは高いですが、配当性向も高めですね。
科研製薬の配当方針について
科研製薬の配当方針は「株主還元とのバランスに配慮しながら、業績水準に応じた柔軟な配当政策」としています。
これまでの配当は比較的安定しているので大きく配当が減る可能性は小さそうですが、具体的な数値がないので業績が悪化した場合は減る可能性もありそうですね。
科研製薬の配当権利日と支払い時期はいつ?
科研製薬ホールディングスは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
科研製薬の利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
過去10年分の科研製薬の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

ここ数年は利益が減少しているのでやや気になる感じですね。2023年3月期は少し回復する予想ですが、やや厳しい感じですね。配当が増えるにはもっと利益が増えないと難しそうですね。
株価チャートの動きを確認
科研製薬の10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 科研製薬株価チャートより
株価4,000円以下は過去の株価を見るとかなり安めの位置ですね。利回りも高く狙えそうですが、利益が減少しているので中々判断が難しいですね。もちろん、利益が回復して配当が安定すればおいしくなる可能性もありそうです。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします