レゾナック(昭和電工)(4004)の配当金診断。長期配当狙いとしては厳しいか

勝手に配当金診断!

今回は石化・アルミ大手のレゾナック・ホールディングス(4004)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。

レゾナックの配当金狙い総合判定結果

配当狙いとしてのレゾナック・ホールディングス株:★☆☆☆☆

年間配当利回りは物足りなく、ここ数年の配当推移・利益推移は気になります。長期の安定配当狙いとしては現状では狙いにくい感じです。

では、詳しく見ていきましょう!

レゾナックの株価と財務の情報を確認

まずはレゾナックの株価・財務の状況の確認ですね

レゾナックの株価指標は割安?割高?

株価:2,492.5円

PER:—–

PBR:0.82倍

時価総額:4,609億円

注:2023年10月3日のデータ

レゾナックの配当利回りと配当性向を確認

レゾナックの年間配当金は65円予定、株価は2,492.5円なので年間配当利回りは約2.6%です。

利回りは物足りなく、赤字予想ですね。

レゾナックの財務状況は問題ないか確認

自己資本比率:26.8%

ROE:5.6%

ROA:1.5%

割高ではないですが、判断はちょっと難しいですね。自己資本比率は低いですね。

レゾナック・ホールディングス(4004)とは

レゾナック・ホールディングスは日本の化学工業会社です。総合化学大手の一角ですが、電子・情報材料などの高収益事業に注力する事業再構築を行い「脱総合化」を図り「個性派化学」を目指しています。2023年1月1日に持株会社に移行し社名をレゾナック・ホールディングスに変更しています。(旧法人は昭和電工株式会社)

参照:レゾナック・ホールディングス|Wikipedia

レゾナックの配当金について確認

レゾナック過去10年間の配当金推移を確認

レゾナック過去10年分の配当金の推移をグラフで確認していきます。

2020年12月期は業績悪化で大きく減配していますね。過去には無配となったり、大きく増えたり結構不安定ですね。2023年12月期は据え置き予定ですが狙いにくい感じですね。

レゾナックの配当方針について

レゾナックの配当方針は「各事業年度の収益状況及び今後の事業展開に備えるための内部留保を勘案し決定」としています。

配当方針と配当推移を考えると、安定配当というよりは業績に応じた配当の印象を受けますね。連続赤字でも配当を維持したのは気になりますね。

参照:株主還元・配当|レゾナック

レゾナックの配当権利日と支払い時期はいつ?

レゾナックは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。12月末が決算ですね。

中間配当の権利日:6月末
中間配当の支払日:9月頃

期末配当の権利日:12月末
期末配当の支払日:3月頃

レゾナックの利益と株価チャートの動きを確認

営業利益と当期純利益の推移

レゾナック過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

2018年12月期はかなり利益が上昇していますね。しかし、2019年12月期に減少、2020年12月期は赤字、2023年12月期も赤字予想ですね。利益が増えたときに一気に増配しましたが、その後は利益が減って減配していますね。

レゾナックの株価チャートの動きを確認

レゾナック10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 レゾナック株価チャートより

株価2,500円あたりは結構安めの位置ですね。利益と配当が落ち着けば狙えそうな感じもありますが、ここ数年の業績を考えるとさらに下落する可能性もありそうなので慎重に行きたいですね。

2018年のように業績が良くなれば、大きく配当が増える可能性もありますが、現状だと長期の安定配当狙いとしては狙いにくそうな感じもありますね。

注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします