旭化成(3407)の配当金診断。利益減少も配当は維持予定、配当性向が上昇
勝手に配当金診断!
今回は総合化学企業の旭化成(3407)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
旭化成の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての旭化成株:★★☆☆☆
年間配当利回りは合格ラインですが、利益が減少しており配当は据え置き、配当性向が高くなっています。配当方針を考えると利益が回復しないと減配する可能性も出ています。
では、詳しく見ていきましょう!
旭化成(3407)とは
旭化成は化学、繊維、住宅など多くの事業を展開する総合化学メーカーです。昔は「旭化成、イヒ」というCMで、最近はちょっと見なくなりましたがちょっと前は「水に光を。」という真面目なCMをやっていましたね。
旭化成の株価と財務の情報を確認していきます
まずは旭化成の現在の株価・財務状況の確認をしていきます!
旭化成の株価指標を確認。割安だけど化学銘柄では割と良くある水準
株価:1,054.5円
PER:16.8倍
PBR:1.06倍
時価総額:1兆4,699億円
注:2020年12月30日のデータ
旭化成の財務状況を見てみる
自己資本比率:48.9%
ROE:7.5%
ROA:3.7%
株価にはやや割安感がありますね。財務状況は特に問題無いですね。
旭化成の配当金について確認
旭化成過去10年間の配当金推移を確認
旭化成過去10年分の配当金の推移をグラフで確認していきます。

ここ最近の配当は据え置きですね。2020年3月期は元々は増配予定でしたが減額修正して据え置きになりました。2021年3月期も据え置き予定です。
旭化成の配当利回りと配当性向を確認してみた
旭化成の年間配当金は34円、株価は1,054.5円なので予想年間配当利回りは約3.2%です。
予想配当性向は約54%です。配当利回りは合格ラインですが、ここ数年は配当性向が上昇しています。配当性向を見ると警戒が必要ですね。
旭化成の配当方針について
旭化成の配当方針は「配当性向3割を目安にし、継続的な増配を目指す」としています。
配当方針と現在の配当性向を考えるとやや心配ですね。利益が戻らずに配当性向が高いままだと減配するかもしれないですね。
旭化成の配当権利日と支払い時期
旭化成は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
旭化成の利益と株価チャートの動きを確認していきます
営業利益と当期純利益の推移
旭化成過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

利益は減少していますね。盛り返せれば配当性向も下がり、安心できますが・・・2021年3月期の減益は多少仕方ないと思いますが、それまでも年々減少しているのは気になりますね。
旭化成の株価チャートの動きを確認していきます
旭化成10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 旭化成株価チャートより
現在の株価はやや下落した位置ですがものすごく安いというわけでもないですね。配当が減るようだと厳しいですが、配当を維持して将来利益が回復すれば1,000円辺りは比較的おいしそうですね。とはいえ、狙い目としては700円辺りでしょうかね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします