コクヨ(7984)の配当金診断。安定配当推移で適正な予想配当性向
勝手に配当金診断!
今回は事務用品国内最大手のコクヨ(7984)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
コクヨの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのコクヨ株:★★★☆☆
年間配当利回りは低くはないですが、やや物足りなさがあります。これまでの配当推移は安定しており、配当方針や配当性向を考えると配当が減る可能性は現時点では低そうです。
では詳しく見ていきましょう!
コクヨ(7984)とは
コクヨは文房具やオフィス家具、事務機器を製造・販売する会社です。CMなどで「コクヨのヨコク」というのはよく聞きますよね。
コクヨの株価と財務の情報を確認していきます
現在のコクヨの株価指標と財務状況を確認していきます。
コクヨの株価指標の確認、微妙な感じですね
株価:1,553円
PER:15.6倍
PBR:0.82倍
時価総額:1,999億円
注:2021年3月5日のデータ
コクヨの財務状況の確認
自己資本比率:70.1%
ROE:3.7%
ROA:2.6%
PBRは割安ですね。自己資本比率が高いのは良いですが、ROEはやや物足りなさがあります。
コクヨの配当金について確認
コクヨの過去10年間の配当金推移を確認
コクヨの配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

配当金の推移はいい感じですね。毎年増配というよりは、安定配当でタイミングを見て増配するという印象を受けますね。
コクヨの配当利回りと配当性向を確認してみた
コクヨの年間配当金は40円、株価は1,553円なので予想年間配当利回りは約2.6%です。
予想配当性向は約40%です。配当利回りは株価がやや上昇した影響で少し物足りないですね。配当性向は問題ない水準に落ち着く予定ですね。
コクヨの配当方針について
コクヨの配当方針は「利益配当額の向上に取り組むことを当社の利益配分に関する基本方針、2021年までに配当性向40%を目指して安定的な増配を継続」としています。
2020年12月期は配当性向が高くなりましたが、減配しませんでした。利益予想通りなら2021年12月期は配当方針通りの配当性向で大きな問題はないですね。
参照:配当|コクヨ
コクヨの配当権利日と支払い時期
コクヨは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:6月末
中間配当の支払日:9月頃
期末配当の権利日:12月末
期末配当の支払日:3月頃
コクヨの利益と株価チャートの動きを確認していきます
営業利益と当期純利益の推移
過去10年分のコクヨの営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

2020年12月期は新型コロナウイルスの影響もありましたが、想定より悪くなりませんでした。2021年12月期は回復する見通しなので大きく悪化しない限りは配当が減る可能性は低そうですね。もちろん、新型コロナウイルスは完璧に落ち着いたわけではないので、警戒は必要ですね。
株価チャートの動きを確認していきます
コクヨの10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 コクヨ株価チャートより
今の株価は下落したところからやや上昇していますね。思ったより業績が悪化せず、減配しなかったことも影響してそうです。株価は過去と比較すると高くはないですが、利回りを考えると1,300円以下くらいのタイミングで保有したいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします