勝手に配当金診断!
今回は炭素繊維でトップの東レ(3402)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
東レの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての東レ株:★☆☆☆☆
年間配当利回りは減配予定で物足りなさがあり、利益が減少推移しているのも気になる点です、現状では長期保有の配当狙いとしての魅力はかなり小さいです。
では詳しく見ていきましょう!
東レとは
東レは合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業です。
参照:東レ|Wikipedia
東レの株価指標と財務状況の確認をしていきます
東レの現在の株価指標と財務状況の確認です。
東レの株価指標は微妙な感じ・・・
株価:512.4円
PER:20.5倍
PBR:0.75倍
時価総額:8,360億円
注:2020年7月6日のデータ
東レの財務状況を確認
自己資本比率:41.3%
ROE:5.1%
ROA:2.9%
PERは割高、PBRは割安ですね。財務状況は良好とはいえないですね。とはいえ、ものすごく悪いという感じでもないので、なんとも微妙ですね。
東レの配当金について確認
東レの過去10年分の配当金推移を確認
過去10年間の東レの配当金の推移を確認していきます。

配当は順調に増配していましたが、2021年3月期に大きく減配予定ですね。多少の減配は仕方ない場合もありますが、連続減配や大きく減配するのは長期保有を考えた時、保有しにくくなりますね。。。
東レの配当利回りと配当性向を確認してみた
東レの年間配当金は9円、株価は512.4円なので、予想年間配当利回りは約1.7%です。
予想配当性向は約36%です。配当利回りは物足りなさがありますね。
東レの配当方針について
東レの配当方針は「投資に必要な内部留保等を総合的に勘案し、適切な配当を行う」としいます。
具体的な数値はないですが、過去の配当性向は大体20%~35%という感じで推移しています。減配してもなお配当性向は結構ギリギリラインかもしれないですね。
参照:株主還元|TORAY
東レの配当権利日と支払い時期
東レは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。日本株でメジャーな3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
東レの利益と株価チャートの動きを確認していきます
営業利益と当期純利益の推移グラフ
東レの過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

順調だった利益ですが、ここ数年は減少して推移していますね。
2021年3月期も減益の見通しで4期連続で減益なのは気になりますね。さらに利益が減るとさらに減配、もしくは無配となる可能性もありそうですね。
株価チャートの動きを確認していきます
東レの10年間の株価チャートの動きを見ていきます。

参照:SBI証券 東レ株価チャートより
株価はかなり下落した位置ですね。一時は1,200円まで上昇していたのを考えると、買いやすさがありますが・・・利益が減少して減配予定なので株価が下落するのは当然といえば当然ですね。
現時点では利益が減少、配当利回りも微妙なのでかなり買いにくいですが、利益が復活すれば配当に還元するので、今後の動向に注目ですね!
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします