東レ(3402)の配当金診断。配当金が戻る予定だが利回りは微妙。
勝手に配当金診断!
今回は炭素繊維でトップの東レ(3402)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
東レの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての東レ株:★★☆☆☆
年間配当利回りはやや物足りなさがあります。利益と配当金は復活予定ですが、これまで利益が減少していたのは気になるポイントです。
では詳しく見ていきましょう!
東レ(3402)とは
東レは合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業です。
参照:東レ|Wikipedia
東レの株価指標と財務状況の確認
まずは東レの株価指標と財務状況の確認です。
東レの株価指標
株価:688円
PER:11.8倍
PBR:0.84倍
時価総額:1兆1,224億円
注:2021年12月29日のデータ
東レの財務状況を確認
自己資本比率:45.7%
ROE:3.5%
ROA:1.6%
指標は割安ですね。自己資本比率は高くはないですが、大きな問題はなさそうですね。
東レの配当金について確認
東レの過去10年分の配当金推移を確認
過去10年間の東レの配当金の推移を確認していきます。

配当は順調に増配していましたが、2021年3月期に大きく減配していますね。2022年3月期は戻る予定ですね。2021年3月期の減配は仕方ない部分もあるので、ここから安定すれば長期で保有しやすくなりますね。
東レの配当利回りと配当性向を確認
東レの年間配当金は16円予定、株価は688円なので予想年間配当利回りは約2.3%です。
予想配当性向は約28%です。配当利回りはやや物足りなさがありますね、予想配当性向は問題なさそうです。
東レの配当方針について
東レの配当方針は「投資に必要な内部留保等を総合的に勘案し、適切な配当を行う」としいます。
具体的な数値はないですが、過去の配当性向は大体20%~35%という感じで推移しています。2021年3月期は減配しても配当性向は高かったですが、適正に戻りそうな感じですね。
参照:株主還元|TORAY
東レの配当権利日と支払い時期はいつ?
東レは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。日本株でメジャーな3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
東レの利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移グラフ
東レの過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

ここ数年の利益は減少して推移していますね。2021年3月期も大きく減益でしたが、2022年3月期は大きく回復する見通しですね。連続減益なのが気になるので、ここから想定通り回復して安定するかを見ていきたいですね。
株価チャートの動きを確認
東レの10年間の株価チャートの動きを見ていきます。

参照:SBI証券 東レ株価チャートより
株価700円辺りはやや上昇していますが、まだ安めの位置ですね。買いやすさがありますが、配当利回りを考えるとやや微妙な感じですね。500円くらいまで下落すると狙いたい感じがありますが、その時は、利益と配当がどうなるのかをしっかり確認したいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします