出光興産(5019)の配当金診断。高めの利回りだが利益が不安定な推移
勝手に配当金診断!
今回は石油精製元売り大手出光興産(5019)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
出光興産の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての出光興産株:★★★☆☆
年間配当利回りは高めで今後の安定期待がありますが、利益推移に不安定さを感じます。株価も安い位置ではないので慎重に判断したいです。
では詳しく見ていきましょう!
出光興産の株価と財務の情報を確認
まずは出光興産の株価指標と財務状況を確認していきます。
出光興産の株価指標の確認、割安感あり
株価:1,021.5円
PER:10.8倍
PBR:0.72倍
時価総額:1兆4,226億円
注:2024年11月15日のデータ
出光興産の配当利回りと配当性向を確認
出光興産の年間配当金は36円予定、株価は1,021.5円なので年間配当利回りは約3.5%です。
予想配当性向は約38%です。配当利回りは高め、予想配当性向は問題ないですね。
出光興産の財務状況の確認
自己資本比率:39.8%
ROE:12.2%
ROA:4.9%
PBRは割安ですね。自己資本比率は少し気になる感じですね。
出光興産(5019)とは
出光興産は石油類の精製・販売を行っている企業ですね。2019年4月に経営統合で昭和シェル石油を完全子会社化していますね。
出光興産の配当金について確認
出光興産の過去10年間の配当金推移を確認
出光興産の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。
配当は2021年3月期に減配していますね。2022年3月期は創業110年の記念配当があるので、ベースは24円と見えそうですね。2024年3月期は増配、2025年3月期も増配予定ですね。
出光興産の配当方針について
出光興産の配当方針は「2023~2025年度の3か年累計の在庫影響除き当期純利益に対し、総還元性向50%以上の株主還元を実施」、「配当は1株36円を下限」としています。
利益が予想通りなら減配する可能性は低そうですね。下限を設定しているので安定にも期待が持てますね。
参照:株主還元|出光興産
出光興産の配当権利日と支払い時期はいつ?
出光興産は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
出光興産の利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
出光興産の過去10年分の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。
2015年3月期、2016年3月期、2020年3月期は赤字ですね。事業的に利益が大きく変化する印象を受けますね。2022年3月期はかなり好調、2023年3月期も良いですが2025年3月期は結構減る予想なので慎重に見ていきたいですね。
株価チャートの動きを確認
下記は出光興産の10年間の株価チャートの動きです。
株価1,000円あたりはここ数年で見ると高い位置ですね。利回り的には狙えそうですが、利益推移を考えても慎重に判断していきたいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします