帝人(3401)の配当金診断。高めの利回りだが不安定な配当推移
勝手に配当金診断!
今回は合繊大手、炭素繊維で世界2位の帝人(3401)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
帝人の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての帝人株:★★★☆☆
年間配当利回りは高めですが、配当は業績に連動する印象があり不安定に推移しています。長期の安定配当狙いとしては慎重に判断したいです。
では詳しく見ていきましょう!
帝人の株価指標と財務状況の確認
まずは帝人の株価指標と財務状況の確認です。
帝人の株価指標を確認
株価:1,277円
PER:9.8倍
PBR:0.7倍
時価総額:2,528億円
注:2024年12月19日のデータ
帝人の配当利回りと配当性向を確認
帝人の年間配当金は50円予定。株価は1,277円なので年間配当利回りは約3.9%です。
予想配当性向は約39%です。利回りは高く、予想配当性向は大きくは問題ないですね。
帝人の財務状況を確認
自己資本比率:30.0%
ROE:3.0%
ROA:0.9%
PBRは割安ですね。自己資本比率は低めです。
帝人(3401)とは
帝人はUFJグループの大手繊維メーカーです。現在は繊維事業だけでなく化成品や医薬、医療機器なども事業としておこなっています。「だけじゃない、帝人」というCMは有名ですよね。
参照:帝人|Wikipedia
帝人の配当金について確認
帝人の過去10年分の配当金推移を確認
過去10年間の帝人の配当金の推移を確認していきます。
配当は減配傾向で推移していますね。2025年3月期は増配予定ですが、配当が不安定に推移しているというのは長期保有の配当狙いがしにくいですね。利益で配当が変動するのは自然な姿かもしれないですが・・・。
帝人の配当方針について
帝人の配当方針は「連結業績に連動した配当」を行うことを利益配分の基本方針とし、中期的な連結配当性向は当期純利益の30%を目安としています。
予想配当性向と目安を考えると少し気になる感じですね。
帝人の配当権利日と支払い時期はいつ?
帝人は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。日本株でメジャーな3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
帝人の利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移グラフ
帝人の過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。
2021年3月期の純利益は赤字です。利益は不安定ですね。ここから持ち直して利益が増えれば、その分配当に還元する可能性が高いのは魅力ですが、逆に利益が減った時に配当が減る可能性が高そうですね。
株価チャートの動きを確認
帝人の10年間の株価チャートの動きを見ていきます。
株価1,300円あたりは結構安い位置ですね。過去の株価を考えると結構狙い目ですが、配当推移を考えると慎重に判断したいですね。今後、配当が安定すればおいしくなりそうです。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします