JT(日本たばこ産業)(2914)の配当金診断。高い利回りだが注意点もあり
勝手に配当金診断!
今回は国内たばこ製造の独占企業であるJT(日本たばこ産業)(2914)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
JTの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのJT株:★★★☆☆
年間配当利回りは高いですが、配当性向も高いです。利益推移が気になる感じですが、株価は過去と比較すると安めなのでお得になる可能性もありそうです。利益が安定すれば配当も安定しそうですが、判断は難しそうです。
では詳しく見ていきましょう!
JTの株価と財務の情報を確認
まずはJTの株価指標と財務状況を確認していきます。
JTの株価指標の確認
株価:3,955円
PER:15.4倍
PBR:1.83倍
時価総額:7兆9,100億円
注:2024年2月22日のデータ
JTの配当利回りと配当性向を確認
JTの年間配当金は194円予定、株価は3,955円なので予想年間配当利回りは約4.9%です。
予想配当性向は約76%です。配当利回りは高いですが、予想配当性向も結構高いですね。
JTの財務状況の確認
自己資本比率:52.6%
ROE:12.6%
ROA:6.6%
特に割安感は無いですね。自己資本比率は問題なさそうです。
JT(日本たばこ産業)(2914)とは
JT(日本たばこ産業)は主にタバコを製造・販売する会社ですね。法律で決められた独占権により国内で唯一、たばこの製造を行っていますね。過去には飲料やガムの製造をしていましたが今は撤退していますね。
JTの配当金について確認
JTの過去10年間の配当金推移を確認
JTの配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。
配当は増配傾向でしたが、2021年12月期は減配していますね。2022年12月期は大きく増配していますが、直近で減配している銘柄は長期の安定配当狙いとしては慎重に見たいですね。
JTの配当方針について
JTの配当方針はこれまでは「安定的・継続的な成長」でしたが「配当性向75%を目指す」に変更しています。
ここ何年間は利益が減少しても配当を増やしていましたが、方針を変更したという印象を受けますね。高い配当性向目安ですね。
参照:配当|JTウェブサイト
JTの配当権利日と支払い時期はいつ?
JTは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。12月末が決算です。
中間配当の権利日:6月末
中間配当の支払日:9月頃
期末配当の権利日:12月末
期末配当の支払日:3月頃
JTの利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
過去10年分のJTの営業利益と純利益のグラフを確認していきます。
営業利益も純利益も減っている感じでしたが、2021年12月期はやや戻り、2022年12月期、2023年12月期は増えていますね。このまま持ち直せば配当も安定しそうですが、注意して見たいですね。
株価チャートの動きを確認
JTの10年間の株価チャートの動きです。
参照:SBI証券 JT株価チャートより
株価4,000円あたりはここ数年では高い位置ですね。2,000円あたりが最安付近なので、やや買いにくさも出ていますね。利回り的には十分ですが、慎重に狙いたいですね。
JTの株主優待は廃止
最後にJTの株主優待を確認しておきます。
100株以上かつ1年以上継続保有でグループ会社の商品。保有株式数で金額が異なり、100株で2,500円相当、2,000株以上だと13,500円相当でした。
しかし、2023年を最後に廃止しています。配当に集約ということなので、配当狙いとしては良いですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします