兼松(8020)の配当金診断。高利回りで利益・配当ともに安定推移

勝手に配当金診断!

今回は総合商社から専門商社にシフトしている兼松(8020)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。

兼松の配当金狙い総合判定結果

配当狙いとしての兼松株:★★★☆☆

配当利回りは高く、配当性向に大きな問題は無いです。配当推移も良く、十分な利回りがあるので株価が下落したタイミングで狙いたいですね。

では詳しく見ていきましょう!

兼松の株価と財務の情報を確認

まずは株価と財務状況の確認ですね。長期保有が前提とはいえ、現状をしっかり把握していきます。

兼松の株価指標は割安だが、商社と考えると割と普通

株価:1,883円

PER:6.7倍

PBR:1.22倍

時価総額:1,591億円

注:2023年5月12日のデータ

兼松の配当利回りと配当性向を確認

兼松の年間配当金は90円予定、株価は1,883円なので予想年間配当利回りは約4.8%です

予想配当性向は約32%です。年間配当利回りは高く、予想配当性向も問題ない水準ですね。

兼松の財務データ

自己資本比率:19%

ROE:14.5%

ROA:2.7%

商社銘柄ということもありPERは割安ですね。自己資本比率は低めですがこれも商社っぽい感じですね。

兼松(8020)とは

兼松はIT・食品系中心の専門商社です。1990年代に入り経営不振に陥りましたが、得意分野へ経営資源を集中させ総合商社から専門商社化して復活しました。

参照:兼松|Wikipedia

兼松の配当金について確認

兼松の過去10年分の配当金推移を確認

過去10年分の兼松の配当金がどうなっているのか確認していきます。

昔は長く無配当の時期もありましたが、配当が復活してからはいい感じに増えていますね。2024年3月期も増配予定で、悪くない感じです。

兼松の配当方針について

兼松の配当方針は「配当性向(総還元性向)は 25~30%とし、資本の効率性を重視した経営を推進」としています。

方針より配当性向が気持ち高いのは少し気になりますが、大きな問題は無さそうな気もします。

参照:中期ビジョン|兼松

兼松の配当権利日と支払い時期はいつ?

兼松は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算ですね

中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃

期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃

兼松の利益と株価チャートの動きを確認

営業利益と当期純利益の推移グラフ

兼松過去10年の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

商社銘柄というのは良くも悪くも景気動向や経済動向に左右される銘柄が多く、利益が大きく変動することが多いですが、兼松は比較的安定していますね。2024年3月期の予想も良さそうな感じですね。

株価チャートの動きを確認

兼松10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 兼松株価チャートより

株価1,900円あたりは過去の株価と比較すると高い位置ですね。利回りは十分に狙えそうですが、できれば1,400円以下で狙いたい感じもありますね。

注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします