東海カーボン(5301)の配当金診断。高めの利回りで悪くはないが・・・
勝手に配当金診断!
今回はタイヤ用カーボンブラック国内首位の東海カーボン(5301)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
東海カーボンの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての東海カーボン株:★★☆☆☆
配当利回りは高めで配当性向も問題ないです。利益は回復予定ですが、配当が戻るにはまだ足りない感じもします。株価は下落しましたが、まだ様子を見たい感じもあります。
では詳しく見ていきましょう!
東海カーボン(5301)とは
東海カーボンは炭素製品の大手メーカーです。中でもタイヤ向けカーボンブラックは国内トップです。
東海カーボンの株価と財務の情報を確認
まずは株価と財務状況の確認です。長期保有が前提とはいえ、現状もしっかり把握しないといけないです。
東海カーボンの株価指標から割高・割安度の確認
株価:1,013円
PER:10.8倍
PBR:0.94倍
時価総額:2,279億円
注:2022年3月11日のデータ
財務データの確認
自己資本比率:44.7%
ROE:7.0%
ROA:3.1%
やや割安な感じですね、自己資本比率は大きくは問題ないですね。
東海カーボンの配当金について確認
東海カーボンの過去10年分の配当金推移を確認
過去10年分の東海カーボンの配当金がどうなっているのか確認していきます。

配当金は2017年から2019年に急激に増えましたが、2020年12月期は減配、そのあとは据え置きが続いていますね。
東海カーボンの配当利回りと配当性向を確認
東海カーボンの年間配当金は30円予定、株価は1,013円なので年間配当利回りは約3%です。
予想配当性向は約32%となっています。配当利回りは高めで、予想配当性向は問題ないですね。
東海カーボンの配当方針について
東海カーボンの配当方針は「連結配当性向30%を目安として、安定的・継続的に配当を行う」としています。
配当性向を考えると、配当が戻るには利益が増えないと難しそうですね。
東海カーボンの配当権利日と支払い時期はいつ?
東海カーボンは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。12月末が決算ですね
中間配当の権利日:6月末
中間配当の支払日:9月頃
期末配当の権利日:12月末
期末配当の支払日:3月頃
東海カーボンの利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移グラフ

業績は2018年12月期に急伸していますね。この利益の急激な伸びで配当金も大きく増えてますね。2019年12月期はガクッと下落、2020年12月期もかなり下落しました。2021年12月期は回復、2022年12月期はさらに回復予定ですが、配当が戻るにはもっと利益が必要な感じですね。
株価チャートの動きを確認
東海カーボンの10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 東海カーボン株価チャートより
株価1,000円あたりはここ数年で見ると結構安めの位置ですね。とはいえ、2017年から一気に株価が上昇したのを考えると、まだまだ下落する可能性もありそうですね。利回り的には狙えそうな感じですが、慎重に見ていきたいですね。
東海カーボンの株主優待制度を確認
おまけで株主優待の内容を確認していきます。
東海カーボンの株主優待は「オリジナルカタログギフト」です。
100株保有の場合、「1年以上保有すれば2,000円相当」なので割とお得ですね。長期保有で魅力が上がる感じですね。とはいえ、個人的には配当に回して欲しいという感じもありますが・・・。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします