IHI(7013)の配当金診断。不安定な利益・業績連動の配当
勝手に配当金診断!
今回は総合重機大手で航空エンジン首位のIHI(7013)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
IHIの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのIHI株:★★☆☆☆
利回りは高めで配当性向は問題ないです。過去の配当推移を見ると利益次第の印象で、良くも悪くも安定していないです。利益が安定すれば配当も安定する可能性がありますが、現状では長期の安定配当狙いとしては難しそうです。
では詳しく見ていきましょう!
IHIの株価と財務の情報を確認
まずはIHIの株価指標と財務状況を確認していきます。
IHIの株価指標の確認
株価:3,158円
PER:9.6倍
PBR:1.08倍
時価総額:4,885億円
注:2023年9月22日のデータ
IHIの配当利回りと配当性向を確認
IHIの年間配当金は100円予定、株価は3,158円なので予想年間配当利回りは約3.2%です。
予想配当性向は約30%です。配当利回りは高め、予想配当性向は問題ないですね。
IHIの財務状況の確認
自己資本比率:22.2%
ROE:10.1%
ROA:2.2%
自己資本比率が結構低いのが気になりますね。
IHI(7013)とは
旧社名は石川島播磨重工業株式会社で、2007年7月1日に略称として用いてきたIHIを正式社名に変更しています。航空エンジンなどの重工業を主体とする製造会社です。
IHIの配当金について確認
IHIの過去10年間の配当金推移を確認
IHIの配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。
配当推移は微妙ですね。業績悪化で2017年3月期、2021年3月期は無配ですね。
業績が良ければ配当にしっかり還元しますが、良くも悪くも配当は利益次第という感じですね。長期での安定配当狙いで考えると微妙な感じがしますね。
IHIの配当方針について
IHIの配当方針は「企業価値の向上のための投資と自己資本の充実,強化などを総合的に勘案しつつ,連結配当性向30%程度を目安」としています。
これまでの配当を見ると必ずしも30%程度というわけではないですが、利益が配当に与える影響は大きくて、安定配当という印象はあまりないですね。
参照:配当政策|株式会社IHI
IHIの配当権利日と支払い時期はいつ?
通常、IHIは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
IHIの利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
IHI過去10年分の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。
2022年3月期は利益が大きく回復したので配当が戻ったという感じですね。今後、利益が安定すればよいですが、過去を見ると利益の変動は大きそうですね。
株価チャートの動きを確認
IHIの10年間の株価チャートの動きです。
参照:SBI証券 IHI株価チャートより
株価3,200円あたりは高くはないですが、安いとも言いにくいですね。現状では長期の安定配当狙いと考えると安定度から難しそうですが、今後安定するなら2,000円台はおいしくなる可能性もありそうですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします