JT(日本たばこ産業)(2914)の配当金診断。かなり高い利回りだが注意点あり
勝手に配当金診断!
今回は国内たばこ製造の独占企業であるJT(日本たばこ産業)(2914)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
JTの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのJT株:★★☆☆☆
年間配当利回りはかなり高いですが、配当性向も高いです。利益推移も気になる動きで、今後の不安もあります。株価が過去と比較すると安いので、利益が回復すればかなりお得になりそうですが、判断は難しそうです。
では詳しく見ていきましょう!
JT(日本たばこ産業)(2914)とは
JT(日本たばこ産業)は主にタバコを製造・販売する会社ですね。法律で決められた独占権により国内で唯一、たばこの製造を行っていますね。過去には飲料やガムの製造をしていましたが今は撤退していますね。
JTの株価と財務の情報を確認
まずはJTの株価指標と財務状況を確認していきます。
JTの株価指標の確認
株価:2,111.5円
PER:10.5倍
PBR:1.33倍
時価総額:4兆2,230億円
注:2022年3月30日のデータ
JTの財務状況の確認
自己資本比率:48.7%
ROE:12%
ROA:5.9%
特に割安感は無いですね。自己資本比率は問題なさそうです。
JTの配当金について確認
JTの過去10年間の配当金推移を確認
JTの配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

配当は増配傾向でしたが、2021年12月期は減配していますね。2022年12月期はやや戻る予定ですが、直近で減配している銘柄は長期の安定配当狙いとしては中々手が出しにくいですね。
JTの配当利回りと配当性向を確認
JTの年間配当金は150円予定、株価は2,111.5円なので予想年間配当利回りは約7.1%です。
予想配当性向は約75%です。配当利回りはかなり高いですが、予想配当性向も結構高いですね。
JTの配当方針について
JTの配当方針はこれまでは「安定的・継続的な成長」でしたが「配当性向75%を目指す」に変更しています。
ここ何年間は利益が減少しても配当を増やしていましたが、とうとう難しくなって方針変更・減配当という印象を受けますね。かなり高い配当性向目安ですね。
JTの配当権利日と支払い時期はいつ?
JTは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。12月末が決算です。
中間配当の権利日:6月末
中間配当の支払日:9月頃
期末配当の権利日:12月末
期末配当の支払日:3月頃
JTの利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
過去10年分のJTの営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

営業利益も純利益も減っている感じですね。とはいえ、2021年12月期はやや戻り、2022年12月期も戻る予定です。更に利益が増えれば増配する可能性もありますが、利益が減ると配当も減りそうな感じですね。
株価チャートの動きを確認
JTの10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 JT株価チャートより
調子の良い時の株価は4,500円以上なので、2,500円以下は結構安いですね。利益が年々減っているので株価も下落という感じですね。2,500円以下、2,000円辺りはかなり安く感じますが、ちょっと怖さもありますね。
JTの株主優待は廃止
最後にJTの株主優待を確認しておきます。
100株以上かつ1年以上継続保有でグループ会社の商品がもらえますね。保有株式数で金額が異なり、100株で2,500円相当、2,000株以上だと13,500円相当でした。
しかし、2023年を最後に廃止しています。配当に集約ということなので、配当狙いとしては良いですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします