三井物産(8031)の配当金診断。高めの利回りだが株価も高くて買いにくいか
勝手に配当金診断!
今回は三井グループの大手総合商社、三井物産(8031)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
三井物産の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての三井物産株:★★☆☆☆
年間配当利回りは高めで、配当性向も問題ないです。配当方針を考えると安定配当に期待できますが、株価が過去と比較すると高い位置ので、長期保有としては狙いにくさがあります。
では詳しく見ていきましょう!
三井物産の株価と財務の情報を確認
まずは株価と財務状況の確認ですね。現状をしっかり把握していきます。
三井物産の株価指標は割安
株価:4,197円
PER:6.1倍
PBR:1.06倍
時価総額:6兆4,829億円
注:2023年4月24日のデータ
三井物産の配当利回りと配当性向を確認
三井物産の年間配当金は135円予定、株価は4,197円なので年間配当利回りは約3.2%です。
予想配当性向は約19%です。配当利回りは高めで、予想配当性向は低く問題ないですね。
三井物産の財務データ
自己資本比率:39.3%
ROE:14.9%
ROA:5.9%
商社銘柄と言うのもあり割安ですが以前ほどは割安ではないですね。財務も商社銘柄という感じですね。
三井物産(8031)とは
三井物産は三井グループの大手総合商社です。三井不動産、三井銀行(三井住友銀行)と並ぶ『三井新御三家』の一つです。主に鉄鉱石、原油の生産権益量は商社の中でも群を抜いています。
三井物産の配当金について確認
三井物産の過去10年分の配当金推移を確認
過去10年分の三井物産の配当金推移を確認していきます。

配当は減配するときもありますが、長い目線でみると増配傾向ですね。長期配当狙いのベストは毎年増配、減配しないことですが、悪くはなさそうですね。
三井物産の配当方針について
三井物産の配当方針は「中期経営計画2023で1株80円の下限を設定、配当の安定的向上を目指す」としています。
80円を下限と設定しているため、よほどのことがない限り80円以上になりそうですね。予想配当性向とこれまでの配当性向を考えると更に増配する可能性もありそうですね。
三井物産の配当権利日と支払い時期はいつ?
三井物産は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
三井物産の利益と株価チャートの動きを確認
経常利益と当期純利益の推移グラフ
三井物産過去10年の経常利益と当期純利益をグラフにしてみました。

2016年3月期の純利益は赤字ですが、2022年3月期はかなり好調となり、2023年3月期も好調な予想ですね。
株価チャートの動きを確認
三井物産10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 三井物産株価チャートより
株価4,200円あたりは過去の株価と比較するとかなり高いですね。利回り的には狙えそうですが、過去ほどの利回りは無く、3,000円以上は買いにくい感じもありますね。
出来れば2,000円くらいで狙いたい感じがありますが、現状だとそこまで下落する可能性は低そうですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします