勝手に配当金診断!
今回は三井グループの大手総合商社三井物産(8031)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
三井物産の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての三井物産株:★★★☆☆
現在の年間配当利回りは十分な高さですが、大きく減益見通しから配当性向がかなり高くなる予想です。配当にはある程度の安心感がありますが増配する可能性は低そうです。
では詳しく見ていきましょう!
三井物産(8031)とは
三井物産は三井グループの大手総合商社です。三井不動産、三井銀行(三井住友銀行)と並ぶ『三井新御三家』の一つです。主に鉄鉱石、原油の生産権益量は商社の中でも群を抜いています。
三井物産の株価と財務の情報を確認
まずは現在の株価と財務状況の確認ですね。現状をしっかり把握していきます。
三井物産の株価指標は割安?悪くはないが・・・
株価:1,848.5円
PER:17.3倍
PBR:0.8倍
時価総額:3兆1,741億円
注:2020年10月9日のデータ
三井物産の財務データ
自己資本比率:33.7%
ROE:10.1%
ROA:3.4%
株価は商社銘柄ということもあり割安ですね。財務状況は商社銘柄という感じで大きくは問題は無いですね。
三井物産の配当金について確認
三井物産の過去10年分の配当金推移を確認
過去10年分の三井物産の配当金推移を確認していきます。

配当は減配するときもありますが、長い目線でみると増配傾向ですね。ベストは毎年増配、または減配しないことですが・・・
三井物産の配当利回りと配当性向を確認してみた
三井物産の年間配当金は80円、現在の株価は1,848.5円なので予想年間配当利回りは約4.3%です
予想配当性向は約75%です。配当利回りは高いですが配当性向はかなり上昇していますね。
三井物産の配当方針について
三井物産の配当方針は「中期経営計画2023で1株80円の下限を設定、配当の安定的向上を目指す」としています。
80円を下限と設定しているためよほどのことがない限り減配することはなさそうですが、配当性向がかなり上昇しているので増配する可能性も今のところ低そうですね。
三井物産の配当権利日と支払い時期
三井物産は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
三井物産の利益と株価チャートの動きを確認
経常利益と当期純利益の推移グラフ
三井物産過去10年の経常利益と当期純利益をグラフにしてみました。

2016年3月期の純利益は赤字です。2020年3月期は最高益を更新する可能性もありましたが、新型コロナウイルスの影響で達成できず、2021年3月期はかなり減益の見通しですね・・・。
株価チャートの動きを確認
三井物産10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 三井物産株価チャートより
株価は新型コロナウイルスの影響で大きく下落しましたが、有名な投資家が日本の商社株を保有したニュースで大きく上昇しましたね。今の株価は利益予想や過去の株価と比較するとちょっと高い気がしますね・・・。利回りは十分なので配当が維持できればおいしそうですが、今は何とも言えないですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします