T&Dホールディングス(8795)の配当金診断。連続増配推移だが利益が気になる
勝手に配当金診断!
今回は太陽生命保険・大同生命保険の統括持ち株会社として設立されたT&Dホールディングス(8795)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
T&Dホールディングスの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのT&Dホールディングス株:★★☆☆☆
年間配当利回りは高め、配当推移は増配しており良好です。しかし、利益推移が気になる感じで、株価も高い位置なので現状での配当狙いは慎重に行きたいです。
では詳しく見ていきましょう!
T&Dホールディングスの株価と財務の情報を確認
まずはT&Dホールディングスの株価指標と財務状況の確認ですね。特に長期保有では財務を確認しておくことはとても重要ですね。
T&Dホールディングスの株価指標を確認
株価:2,009円
PER:—
PBR:1.14倍
時価総額:1兆1,833億円
注:2023年1月17日のデータ
配当利回りと配当性向を確認
T&Dホールディングスの年間配当金は62円予定、株価は2,009円なので予想年間配当利回りは約3.1%です。
配当利回りは高めですが、純利益は赤字予想ですね。
T&Dホールディングスの財務状況
自己資本比率:5.6%
ROE:1.4%
ROA:0.1%
PBRは割安ですが、PERは割高ですね。財務状況は保険業という感じです。
T&Dホールディングス(8795)とは
T&Dホールディングスは主に太陽生命保険、大同生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険を傘下に置く金融持株会社です。
T&Dホールディングスの配当金について
過去10年間の配当金推移を確認
T&Dホールディングスの10年間の配当金の推移をグラフで確認していきます。

配当金の推移はいい感じですね。毎年のように増配しているので、長期の配当狙いとして考えるとこのまま順調に配当金が増えると良いですね。
T&Dホールディングスの配当方針について
T&Dホールディングスの配当方針は「修正DOEを目安とした安定的・持続的な増配(段階的に4%程度まで引き上げ)」、「総還元は、中期的にグループ修正利益の40%以上を確保」としています。
DOEを目安としているので安定配当に期待が持てますが、2023年3月期が赤字予想なのは気になる点ですね。
T&Dホールディングスの配当権利日と支払い時期はいつ?
T&Dホールディングスは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
T&Dホールディングスの利益推移と株価チャートの動きを確認
経常利益と当期純利益の推移グラフ
T&Dホールディングスの10年間の利益の推移をグラフにしてみました。

2021年3月期はフォーティテュード社を関連会社化したことで利益を持分法投資損益として、通期で約650 億円計上した影響でかなり上昇していますね。2022年3月期はその反動で大きく下落と言う感じです。2023年3月期は赤字予想なので今後どうなるかをしっかり見ていきたいですね。
株価チャートの動きを確認
T&Dホールディングス10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 T&Dホールディングス株価チャートより
株価は2,000円あたりは過去の株価と比較すると高い位置ですね。利回りも以前ほどの高さは無く、利益も厳しそうな感じなので、現状では狙いにくさがありますね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします