トクヤマ(4043)の配当金診断。配当性向は問題ないが配当推移が気になる
勝手に配当金診断!
今回は半導体シリコン大手のトクヤマ(4043)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
トクヤマの配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしてのトクヤマ株:★★☆☆☆
年間配当利回りはやや物足りなさがありますが、利益が復活したことで配当性向は問題ないです。増配期待値がありますが、過去に赤字となった時に無配としているのは長期で考えるとやや不安な部分です。
では、詳しく見ていきましょう!
トクヤマ(4043)とは
トクヤマは日本の大手総合化学工業メーカーです。石油化学全般の様々な分野に力を入れています。中でも高純度ポリシリコンは世界第2位の生産量です。
トクヤマの株価と財務の情報を確認していきます
まずはトクヤマの現在の株価と財務の状況を確認していきます
トクヤマの株価指標を確認、割安ですね
株価:2,714円
PER:7.5倍
PBR:1.05倍
時価総額:1,956億円
注:2021年3月9日のデータ
トクヤマの財務状況を確認
自己資本比率:49.6%
ROE:10.7%
ROA:5.3%
株価指標は割安ですね。財務的な大きな問題はないですね。
トクヤマの配当金について確認
トクヤマ過去10年間の配当金推移を確認
トクヤマ過去10年分の配当金の推移をグラフで確認していきます。

赤字になった時に配当は無配でしたが、そのあとは利益が回復したので配当も復活していますね。割と近めの過去に無配だったのは長期の配当狙いとしてはやや狙いにくさがありますね。
トクヤマの配当利回りと配当性向を確認してみた
トクヤマの年間配当金は70円、株価は2,714円なので、予想年間配当利回りは約2.6%です
配当性向は約19%です。配当利回りは少し物足りないですが、配当性向は問題ないですね。
トクヤマの配当方針について
トクヤマの配当方針は「継続的な安定配当を基本とし、業績の推移と中長期事業計画を勘案して実施」としています。
過去の配当と配当方針を考えると、安定配当を基本としていながらも、業績が配当に影響しそうな感じですね。予想配当性向を考えると増配の期待値がややありますね
トクヤマの配当権利日と支払い時期
トクヤマは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算ですね
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
トクヤマの利益と株価チャートの動きを確認していきます
営業利益と当期純利益の推移
トクヤマ過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

2013年3月期、2015年3月期、2016年3月期は赤字ですね。利益回復後はしっかり配当を出してますね。ここ数年の利益は不安定な動きをしていますが配当性向を考えると、悪くはなさそうです。
トクヤマの株価チャートの動きを確認していきます
トクヤマ10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 トクヤマ株価チャートより
ここ2年くらいの株価はやや下落していますが、過去の株価と比較するとまだまだ安い株価とは言えないですね。利回り的にも2,000円以下で狙いたいですが、仮に増配となれば今の株価でも狙えるラインですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な判断です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします