日立建機(6305)の配当金診断。業績連動の配当・安定配当狙いでは厳しいかな
勝手に配当金診断!
今回は油圧シャベルで高いシェアのある総合建機大手の日立建機(6305)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
日立建機の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての日立建機株:★★☆☆☆
年間配当利回りは配当回復で高めですが、利益に応じた配当と言う印象が強く、長期の安定配当狙いとして考えると厳しい感じです。あくまでも、配当狙いとして考えた場合です。
では詳しく見ていきましょう!
日立建機(6305)とは
日立建機株式会社は日本の建設機械メーカーで日立グループに属しています。建設機械業界では世界3位の規模です。
日立建機の株価と財務の情報を確認
まずは日立建機の株価指標と財務状況を確認していきます。
日立建機の株価指標の確認
株価:2,985円
PER:11.1倍
PBR:0.99倍
時価総額:6,421億円
注:2022年8月26日のデータ
日立建機の財務状況の確認
自己資本比率:41.8%
ROE:11.8%
ROA:4.9%
株価の指標に割安感はないですね。ROE、ROA共に低いですね。
日立建機の配当金について確認
日立建機の過去10年間の配当金推移を確認
日立建機の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

2020年3月期、2021年3月期と連続減配ですね。ここ数年は事前に配当予想は出さず、業績に連動した配当を出すという印象ですね。長期で配当狙いと考えると保有しにくいですね。
日立建機の配当利回りと配当性向を確認
日立建機の年間配当金は110円、株価は2,985円なので年間配当利回りは約3.9%です(配当金は2022年3月期)。
2022年3月期の配当性向は約31%です。
日立建機の配当方針について
日立建機の配当方針は「連結配当性向30%程度、もしくはそれ以上をめざします」としています。
参照:配当金情報-Hitachi Construction Machinery
日立建機の配当権利日と支払い時期はいつ?
日立建機は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
日立建機の利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
過去10年分の日立建機の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

2020年3月期、2021年3月期と業績が悪化していますね、配当も減配しています。新型コロナウイルスの影響が大きく出ている感じですね。2022年3月期は復活して配当も復活していますね。
株価チャートの動きを確認していきます
日立建機の10年間の株価チャートの動きです。

参照:SBI証券 日立建機株価チャートより
株価3,000円あたりは高くもなく、安くもないですね。2,000円前後ならかなりお得になりそうですが、今の株価では慎重に行きたいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします