日本精工(6471)の配当金診断。高い利回りだが気になる利益推移
勝手に配当金診断!
今回はベアリングで国内最大手の日本精工(6471)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。
日本精工の配当金狙い総合判定結果
配当狙いとしての日本精工株:★★☆☆☆
高い年間配当利回りですが、配当性向も高いです。DOE目安なので安定配当に期待が持てますが、利益推移が気になるので、慎重に判断したいです。
では詳しく見ていきましょう!
日本精工の株価と財務の情報を確認
まずは日本精工の株価指標と財務状況を確認していきます。
日本精工の株価指標の確認
株価:644.1円
PER:45倍
PBR:0.48倍
時価総額:3,221億円
注:2025年5月26日のデータ
日本精工の配当利回りと配当性向を確認
日本精工の年間配当金は34円予定、株価は644.1円なので予想年間配当利回りは約5.3%です。
予想配当性向は約237%です。高い配当利回りですが、予想配当性向がかなり高いですね。
日本精工の財務状況の確認
自己資本比率:53.4%
ROE:1.6%
ROA:0.9%
PBRは割安ですね。自己資本比率は特に問題はないですね。
日本精工(6471)とは
日本精工(NSK)は日本のベアリングメーカーで国内最大手、世界3位で上位です。ベアリング以外ではボールねじ、リニアガイド、自動車用電動パワーステアリングも市場占有率が高いです。
日本精工の配当金について確認
日本精工の過去10年間の配当金推移を確認
日本精工の配当金がどのように推移しているのか10年分をグラフにして見ました。

2020年3月期、2021年3月期と連続減配当ですね。2022年3月期にやや回復、2023年3月期も更に回復していますが、完全回復ではないですね。ここから期待したいですが、長期の安定配当狙いとしては慎重に見たいですね。
日本精工の配当方針について
日本精工の配当方針は「配当性向30%~50%に加えて、DOE2.5%を下限の目安に、安定的・継続的な配当を実施」としています。
DOE目安なので安定しそうですが、予想配当性向を考えると慎重に判断したい感じもしますね。
日本精工の配当権利日と支払い時期はいつ?
日本精工は年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。3月末が決算です。
中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃
期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃
日本精工の利益と株価チャートの動きを確認
営業利益と当期純利益の推移
日本精工過去10年分の営業利益と純利益のグラフを確認していきます。

2020年3月期、2021年3月期の利益はかなり落ちましたね。2022年3月期、2023年3月期は回復していますが、まだ回復が弱い印象も受けますね。ここからに注目ですね。
株価チャートの動きを確認
日本精工の10年間の株価チャートの動きです。

株価800円以下は安い位置ですね。利益が厳しいので株価が安めですが、配当が安定すれば、おいしくなる可能性はありますね。とはいえ、利益の状況を見ながら慎重に判断したいですね。
注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします