ワコールHD(3591)の配当金診断。高めの利回りだが不安定な利益推移

勝手に配当金診断!

今回は傘下にピーチ・ジョンを持つワコールホールディングス(3591)の配当金の推移と今後の配当について考えてみました。

ワコールホールディングスの配当金狙い総合判定結果

配当狙いとしてのワコールホールディングス株:★★☆☆☆

年間配当利回りは高めですが、利益推移や配当推移、配当性向も安定配当狙いとしては現状では難しいです。長期の配当狙いとしては慎重に見ていきたいです。

では詳しく見ていきましょう!

ワコールホールディングスの株価指標と財務状況の確認

まずはワコールホールディングスの株価指標と財務状況の確認です。

ワコールHDの株価指標を確認

株価:2,937円

PER:35.5倍

PBR:0.81倍

時価総額:1,894億円

注:2023年5月25日のデータ

ワコールホールディングスの配当利回りと配当性向を確認

ワコールホールディングスの年間配当金は100円予定、株価は2,937円なので予想年間配当利回りは約3.4%です。

予想配当性向は約120%です。高めの配当利回りですが、予想配当性向もかなり高いですね。

ワコールHDの財務状況を確認

自己資本比率:73.5%

ROE:2.1%

ROA:1.5%

株価指標は微妙な感じですね。自己資本比率は結構高めですね。

ワコールホールディングス(3591)とは

ワコールは日本の衣料品メーカーで主に女性用の下着を販売しています。ピーチ・ジョンの株式を100%保有し完全子会社化しています。

参照:ワコール|Wikipedia

ワコールホールディングスの配当金を確認

ワコールホールディングスの過去10年分の配当金推移を確認

過去10年間のワコールHDの配当金の推移を確認していきます。

配当はばらつきがありますね。2023年3月期は大きく増配、2024年3月期も増配予定ですが、ここ数年で見ると減配もしており、長期の配当狙いとしては慎重に判断したいですね。

ワコールホールディングスの配当方針について

ワコールHDの配当方針は「連結業績を考慮しつつ安定的な配当を実施」としています。

2020年3月期、2021年3月期に減配していることを考えると、利益に応じて配当が結構変わるイメージですね。

参照:株主還元|ワコールホールディングス

ワコールHDの配当権利日と支払い時期はいつ?

ワコールHDは年2回 (中間・期末) の配当を実施してます。日本株でメジャーな3月末が決算ですね

中間配当の権利日:9月末
中間配当の支払日:12月頃

期末配当の権利日:3月末
期末配当の支払日:6月頃

ワコールHDの利益と株価チャートの動きを確認

営業利益と当期純利益の推移グラフ

ワコールHDの過去10年分の営業利益と当期純利益をグラフにしてみました。

2019年3月期はかなり利益が減少していますね。その後も苦戦している感じの利益推移ですね。2023年3月期も、過去の利益と比較するとまだまだ厳しい感じですね。

株価チャートの動きを確認

ワコールHD10年間の株価チャートの動きを見ていきます。

参照:SBI証券 ワコールホールディングス株価チャートより

株価2,900円辺りは高めですね。配当利回りは狙えそうですが、利益の推移や配当性向を考えると慎重に見ていきたいですね。できれば2,000円台前半で狙いたい感じもあります。

注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします