優待ではなく配当金を重視する理由。長期保有の日本株式取引

私が日本株の長期保有で重視するのは「株主優待」ではなく「配当金」です。今回は、なぜ私が配当金を重視するのか、その理由を書いていきます。あくまでも「重視」で絶対では無いですし、個人的な考えです。

まずは株主優待について確認

株主優待狙いで株取引を始めた人もいるかもしれません。かくいう私も「株主優待が株を知るきっかけ」だったりします。

まずは株主優待について確認していきます。しっかりと把握した上で比較していきます。

株主優待とは

株主優待とは企業の株式を一定数以上保有している株主に対して与える優待制度です。

例えば、100株以上保有している株主に「自社店舗で使える商品券を配る」、「自社商品を送る」、「QUOカードを配る」などです。他の国にはあまり無い日本独自の制度だそうです。

参照:株主優待|Wikipedia

株主優待は良い制度?

株主優待を実施する企業は多く、優待自体は悪いものでは無いです。外食企業が自社店舗で使える金券や割引券で株主に還元するのは企業側にとってもメリットが大きいと個人的に思います。

企業側のメリット

普段から利用しているお店の株主になれば、優待券や割引券はほぼ現金と同じような感じでうれしいですし、企業からしても配当金よりも確実に売り上げに貢献してくれる優待券の方がいいですよね。

株主優待自体は企業側にも株主側にもメリットがあります

株主優待ではなく配当金を重視する理由

株主優待が企業側にも株主側にもメリットがあるなら、株主優待の方が良いのではないか、何か問題があるの?というのを見ていきます

全ての株主優待が良いとは限らない

外食企業の例を挙げましたが、他にも食品関係であったり、商品を販売している企業なら株主優待は良い還元方法だと個人的には思います。しかし、中にはいまいち理由の分からない優待もあります。

優待を実施する理由

全ての優待が企業と関係しているわけでは無い

個人的によくわからい優待がQUOカードやギフト券です。QUOカードを発行している、もしくはギフト券を発行している企業、その企業に関係している企業であれば、これらの優待も分かります。しかし中には全く関係のない企業もあります。

では、なぜそのような優待を実施するのか?それは単純に個人投資家を増やすために実施していたりするケースもあるのです。そのため、いきなり優待を廃止することがあります。(私自身、以前保有していた株がそうなりました)

株主優待で株価が高いケースや不安定さも

優待を実施する銘柄は想定以上に個人株主が増えて優待コストが上昇、優待縮小や廃止となるケースもあります。優待を受けることが出来ない外国人投資家から「配当を優先するべき」という意見で廃止となったケースもあるので不安定な部分もありますよね。

「お得な株主優待」は株価が高すぎる場合もあります。

業績が問題なければ配当は増える

業績が良い企業は方針にもよりますが、基本的に配当は増えていきます。また、優待と異なり保有株式数が増えればもらえる配当金が増えます。

もちろん、優待も拡充されることがあったり、保有株式数が増えれば優待金額が上がる事も多いですが、「配当の方が確実性・有利性がある」と個人的には思います。

株主優待は100株保有が一番お得となるケースが多いですよね

最後に

株主優待は便利な制度ですが、優待はお金ではないです。個人的には配当金をもらい、余裕のあるうちはその配当金を使って保有株式を増やす・他の銘柄を保有するなどをして更に配当金を増やすのが理想と考えています。(中には優待を現金化する人もいるようですが、基本的にはダメ)

あくまでも重視

株主優待はその特性から、やや安定感に欠ける印象です。もちろん、企業により方針が異なりますが、業績が良くても優待は廃止されることがあります。

配当は業績が良ければ減配することはレアケースですよね。

単純にどちらが良いか

3,000円分の商品か、2,000円の現金。商品にもよりますが、どちらが良いかと言われると私はお金です。

配当利回りと優待利回りでは単純な比較は難しいです。とはいえ、良く行く外食店の商品券・割引券は有りだったりするので、この辺は人によりけりですかね。

注:長期保有の配当金狙い投資としてのあくまでも個人的な感想です。投資の判断はくれぐれも個人の判断でお願いします

雑記